競馬 つづきのつづき

…それはいつのことだったか

野次馬会議の最中、話題は公演費の話になった。
舞台公演には様々な費用がかかる、音響費・照明費・制作費エトセトラエトセトラ…
普通はそれを出演者で賄う。故に出演者が少なければ少ないほど個々人の負担は大きくなるのだ。

計算結果、今回のノルマは…1人7万!

!!!

一応断っておくと、一般的な演劇公演でアベレージ1人3.5~4万。舞台美術にお金をかけないパントマイム公演では、多くて1人2万。 で、今回1人7万!

!!!

そんな金どこにある?我々はビンボー学生(除1名)。バイトをしまくるか?しかし稽古が間に合わなくなる。貯金は?ない。どうするどうする?



…あれは、誰の一言だったか

「野次馬だけにさ。競馬に行って稼ぐってどう?」

アホか!なにが野次馬だけにだ!

しかし、それ以上にアホだった我々はそれを決行した。
はっきり言って勝算ゼロ。何せ我々は誰一人とて、競馬場に行ったことすらないのだ。
それでも行った。何で?アホだからだ。我々野次馬はその場のノリを大切にするのだ。
勿論それだけではなかった。「これはネタになる!」そう思ったからだ。
かつて公演費を稼ぐために競馬をする団体があったであろうか。しかも学生団体。
しかも初めての競馬、初めての競馬場だ。なんだか楽しそうじゃないか。
当たらなくたって、初めての競馬場を楽しめれば十分。そこでインスピレーションを得て作品が出来れば、お釣りも来るというものだ。万が一当たったりなんかしたら公演に箔も付くし。

…それによってノルマが1人8万になってしまうかもしれないという現実からは目を背けた。

そして当日。
付け焼刃の知識を武器に我々は向かった。競馬会の最高峰!日本ダービーに!
パントマイム会で言ったらヨネヤマママコの様なものか等とよくわからないことを考えつつ、我々は戦場へ…

てか、競馬場楽し~~~

はっきり言って我々は、というか私は、その時点で完全にレジャー気分になった。

これは当たらなくてもいいや~~

それでもレースが始まればそこは必死。しかし当たらない。当たり前である。そんな簡単なもんじゃないのである。

結局付け焼刃の分析など意味がない。我々は公演費を稼がねばならない。万馬券を当てないと公演費は稼げない。だったらてきとーな数字にしよう。
そんなわけで段々と皆、てきとうな数字を書いたり、馬の名前で選んだりと、初心者感丸出しのかけ方になって…

そんな中、ふと。書きたくなった。1,2,3って。
それはマークシートのテストがあまりに難しくて全部1,2,3にしたくなるのと同じ気分。一言で言えば投げやり。

当たるんですね。意外とそーゆーのがね。
ビックリです。誰がって、書いた本人がね。ホントに。

「公演費稼ぐ為に競馬行きました~、負けました~」

「野次馬ってアホだなぁ。どれ、見に行ってやるか」

みたいな展開を勝手に予測していた身としては、これでは世間を敵に回してしまう!なんてチキンなことも考えてしまったが
元手2万が9万に。1人分にあたるノルマを稼いだことを素直に喜ぼう。

ばんざ~~~~い!!

絶対よい公演にするぞ!!!
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by yajiuma2009 | 2009-06-03 12:46 | 競馬♪
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